逆転勝利で連敗を4で止めたBIGBOSSだが、心残りが1つあった。

新庄剛志監督(50)は試合後に「今日は上沢君と宇佐見君のホームランも大きかったね。全部、点はでかいんだけど、右方向に野村君も振り遅れて打ってくれて」と笑みを浮かべながら総括した後に、言葉を続けた。

新庄監督 今日は向こうもプロ野球初の打席で捕手の子がヒットを打ってくれて。何ならショートの子も打ってくれと思いながら見てて…。

この日、西武はルーキー2選手がスタメン出場。8番遊撃でドラフト6位の中山誠吾内野手(22)、9番捕手で同3位の古賀悠斗捕手(22)が名を連ねていた。古賀は3回に右前へプロ初安打を放ったが、3打数無安打でプロ初安打はお預けとなった中山の結果だけが、敵将ながら残念だった。

野球人としての本能だ。新庄監督は古賀の初安打の際に「俺が『ボール、ボール』って」と、記念球の確保に動こうと思ったという。さらに、打球が右翼へ飛んだ瞬間は「『今川君、取るな』って、ちょっと思ってしまった」。プロ野球全体が盛り上がっていくことを期待するBIGBOSSらしい思考だが、最後は「なんか思ってしまうのよね…」と、ちょっぴり反省もしていた。

○…4番野村が意地の同点打を放った。1点を追う6回無死一、三塁で右前適時打。「ゲッツーで流れを切ってしまった後にホームランを打たれてしまっていたので、なんとか取り返すことができてよかったです」。4回は遊ゴロ併殺打に倒れ、直後に上沢が中村に2号ソロを被弾していた。流れを悪くした責任を感じていたジェームスだったが、名誉挽回の一打で連敗ストップに貢献した。

○…アルカンタラが6回に決勝犠飛を放った。同点とした直後の1死一、三塁で、きっちりと右翼へフライを打ち上げ「最低限、自分の仕事はできてよかったです」。左腕内海に対しては2回は右打席、5回は左打席と両打ちを生かして試行錯誤しながらも2打数無安打。勝負どころで右腕の平井に対してはセオリー通りの左打席で、きっちり結果を残した。

▽西武古賀(ドラフト3位ルーキーは3回に右前へプロ初安打)「初安打にこだわっていたわけではないが、とにかく思いっ切りバットを振ろうと思った。落ちろと思いながら一塁まで走った。打球が落ちたと分かった瞬間うれしかった」

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