いつでも1軍行くぞ! 阪神藤浪晋太郎投手(28)、伊藤将司投手(26)が10日の2軍練習試合、マツゲン箕島戦(鳴尾浜)で、新型コロナウイルスの感染から復帰後3度目のマウンドに上がる。いずれも5日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で4回を投げてから中4日。短いイニングでの調整登板の予定で、その後は13日からの同ソフトバンク3連戦(鳴尾浜)に向かう見込み。1軍復帰へより万全の準備を進める。

1軍の先発陣は直近14試合連続で5イニング以上を投げ、全て3失点以内と好調。そのうちクオリティー・スタート(6回以上自責3以内)を8度記録している。チームはこの間、9勝5敗で上昇モード。青柳、西勇、秋山の実績組に加え、ガンケル、ウィルカーソンの両助っ人、若手の西純が大奮闘。打線が低調で多くの得点を望めない中、先発が試合をつくって勝機を見いだしている。

ここに、開幕ローテ入りした藤浪と伊藤将が2軍で状態を上げ、先発があふれんばかりになってきた。もし、現在のローテ6人衆が今週の登板で“スキ”を見せれば、いつでも取って代わる勢いだ。この日、甲子園で投手指名練習を見守った金村投手コーチは1、2軍の入れ替えについて「もちろんです」と明言した。まだ1勝のガンケルや秋山、3試合連続勝ち星なしのウィルカーソン、好投を続ける3年目の西純らにとっては、毎登板が1軍生き残りをかけてのサバイバルになりそうだ。

金村投手コーチは「中継ぎも含めて、かなり形になってきている感じです。バッターを1人1人抑えるのは常々言ってますし、しっかりできている。何も変える必要もないので、このままいければと思います」と投手陣の充実に手応え十分。ハイレベルな競争が生み出す分厚いローテが、5月反攻の大きな武器になりそうだ。【中野椋】

◆藤浪晋太郎の経過 4月12日に受けたPCR検査で陽性判定を受け、同20日にファームに合流。実戦復帰となった同29日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で7回から登板し、2回を無失点に抑えた。5日の同広島戦では先発で4回44球を投げ、1安打無四球無失点。復帰後の2軍戦2試合で6イニングを投げ、2安打、10奪三振、無四球、無失点と好投を続けている。

◆伊藤将司の経過 4月12日に受けたPCR検査で陽性判定を受け、同21日にファームに合流。実戦復帰した同30日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で6回から登板し、2回1失点だった。5日の同広島戦では2番手で4回62球を投げ、5安打、無失点。復帰後の2軍戦2試合で6イニングを投げ、6安打2奪三振、2四球、1失点と安定した成績を残している。

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