西純に負けてはいられない。阪神野手陣も奮起し、今季初の中軸そろい踏みでヤクルトを圧倒した。初回に3番ジェフリー・マルテ内野手(30)が先制の1号ソロを放つと、3回は5番大山悠輔内野手(27)が中押し3ラン。とどめは4番佐藤輝明内野手(23)で、6回に新人から2年連続2桁弾となる10号ソロを決めた。1試合4発も今季初で、前夜逆転サヨナラ負けの鬱憤(うっぷん)を晴らす神宮花火ナイトになった。

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待ちに待ったラパンパラ! マルテが今季53打席目で待望の1号ソロを放った。1回2死走者なし。1ボール1ストライクから左腕高橋の151キロ内角直球を左翼席へライナーで突き刺す先制ソロで、先発西純に先制点をプレゼントした。「まずはチームが勝ててうれしいですけど、初ホームランってこともうれしいです」。三塁側ベンチ前ではチームメートとともに代名詞のラパンパラポーズをさく裂させた。

チームが苦手にしていた左腕高橋を打ち崩すきっかけとなった一撃は、右足コンディション不良から復帰し6試合目でようやく飛び出したアーチ。矢野監督から虎メダルが掛けられたマルテは「自分に掛けてもらうのは遅くなったけど、監督、スタッフ、コーチ、みんなが支えてくれて、そのおかげで日々出来ていると思っている」と感謝。ここからアーチ量産といきたい。

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