中日は交流戦直前の広島3連戦(マツダスタジアム)に左右の両輪である大野雄、柳を配置したが、今季2度目の同一カード3連敗を喫した。今季ワースト5連敗になり、借金も3月31日以来の「4」となった。

20日の広島戦は、先発大野雄は序盤に失点し、打線の援護がなかった。22日は柳が8回途中1失点も、打線が無得点。投打の歯車が狂ったままで交流戦に入る。「それなりによく粘った。連敗しているときはそんなもの。もう1回チームも打つ方も投手も出直していかないと。そういう連敗」。就任1年目の立浪監督はサバサバと振り返った。

44試合で20勝24敗。収穫は俊足巧打の3年目岡林勇希だ。右翼で開幕スタメンを手にすると、右手の指を負傷しながら全44試合に出場。打率2割5分6厘、7盗塁で、ベテラン大島との1、2番が定着しつつある。指揮官も「岡林が良くなってきた。途中でへばって打てない時があったが…」と目を細める。リリーフに転向した5年目右腕の清水も勝利の方程式の一翼を担っている。

5月に新型コロナウイルス感染で木下、石川昂、鵜飼、平田が離脱。20日から木下とともに、死球による負傷で離脱していた大島が復帰した。石川昂、鵜飼の若手大砲候補らも交流戦から再合流する予定だ。「石川、鵜飼に関してはまだまだ分からない。彼らが必死にやってくれれば、結果が出る出ないはあってもそれでいい」。立浪監督は、次世代の強竜打線構築をにらみながらタクトを振る。

「勝敗に直結する守りのミスが多い。そんなに点を取れるチームじゃない。ディフェンス面を含めてしっかりやっていかないと。常に前を向いてやっていけばいい。もう1回巻き返したい」と言う。守備を整備し、交流戦に向かう。【中日担当=伊東大介】

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