ソフトバンクが今季5度目、「日本生命セ・パ交流戦」では初となる完封負けを喫し、連勝は5でストップした。巨人菅野の前に8回無得点。三塁すら踏めず、最終回はドラフト1位ルーキー、大勢にあっさり3人斬りされた。試合後、藤本博史監督(58)は開口一番に「やられたね」と、脱帽した。

菅野の術中にハマった。ボールゾーンに逃げていく変化球に対応しきれず。カットボール、スライダー、カーブ、ツーシーム…。狙い球も絞れず、菅野はアウトコースもインコースも制球はほぼ完璧だった。「特別これが打てないという球はないんやけど…」と、指揮官は頭をかきながら「コントロールが良すぎた。三振はそんなに取られてない(4三振)。打ち取られているという感じ。今日は、はまった」。菅野には、19、20年の日本シリーズを含めて3連勝中だった。通算でも7戦5勝(2敗)と得意にしていたが、この日は沈黙した。

ただ、6連勝こそ逃したが、今カードは2勝1敗で勝ち越した。指揮官は「御の字やないですか。ずっと勝ち続けることはできないんですから」と、明るく振る舞った。3日は名古屋に移動し、中日との3連戦。バンテリンドームは過去29試合で10勝16敗3分けと、交流戦でのセ・リーグ本拠地球場では唯一負け越している。「明日は(先発が)千賀なので、しっかり投げてくれるでしょう。勝ちにこだわった野球をしていきます」。交流戦とリーグの首位はキープ。名古屋で仕切り直す。【只松憲】

 

○…ソフトバンク先発レイは、巨人打線の1発攻勢に泣いた。初回先頭の丸に、右越えの先制ソロを被弾。3回無死でもウォーカーにソロ本塁打を許し、来日2年目で初の1試合2被本塁打となった。4回2失点で今季3敗目を喫し「全体的にボールが高く、甘くなったところをうまく打たれてしまった。何とか粘りながら立て直していきたかったのですが…」と悔しがった。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧