辛抱強く-。オリックス山本由伸投手(23)が、7回3安打2失点(自責1)の好投でリーグトップの6勝目をあげた。

7回に味方の失策も絡み、広島に1-2と勝ち越されたが、8回に味方打線が2点を奪って逆転。T-岡田の決勝打をベンチで見届けた山本は「うれしいー!って感じでした。(7回の)守備でもTさんが(マウンドに)来て『辛抱や』って言ってくれていたので、打ってくれるだろうと信じてました」と喜んだ。

5回終了時に右ふくらはぎをつったが「足? ピクピクしてるだけでよくあること。全然、問題ないです」と117球を投げきった。

昨夏の東京五輪でともに戦った広島森下との投げ合いは、ロースコアで進んだ。山本は「2人とも長く投げられましたし、試合自体もすごく良い試合で、すごく良かった」と充実の表情。2回2死一、二塁では打者として初対戦し、中飛に倒れ「ちょっと詰まってた。悔しい。すごいボールが来てました。楽しかったです」と振り返った。

森下より先に降板したが「8回に逆転してもらって、仲間のおかげだなと感謝しています。本当に頼りになるチームメートたちだと思っています」と勝利のハイタッチを交わした。

チームは今季初の4連勝で、2カード連続勝ち越し。借金は1で5割復帰は目前も、中嶋監督は「1個ずつ行きます」と手綱は緩めない。戦力が続々と戻ってきた昨季王者に、スイッチが入った。【真柴健】

【ニッカン式スコア】4日の広島-オリックス戦詳細スコア