6月の第3日曜日は「父の日」。ときに厳しく、そして優しく育ててくれた父との思い出、感謝をプロ野球選手たちが語った。

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感銘を受けた幼少期の記憶がよみがえる。19日西武戦で先発予定のオリックス山崎福也投手(29)は、気迫のマウンドで父章弘さん(61)に感謝の気持ちを伝える。

「父は同業者だったので、小さい頃よく、日本ハムの試合に連れて行ってもらいましたね。いろんな選手に会わせてもらったり。感謝しかないですね」

野球に熱中し始めた、小学校2、3年時の楽しみは「家族旅行」だった。巨人と日本ハムでプレーした父は91年に現役引退。福也の生まれた92年にはコーチに就いていた。「僕が物心ついた頃にはコーチでした。(球場などで)選手たちと直接、話をさせてもらっていたので『プロってすごいなあ』と。幸せな時間でしたね。楽しみな家族イベントの時間でした」。キラキラ目を輝かせた少年時代を思い返した。

父は今年から、女子プロ野球「兵庫ブルーサンダーズ」の監督に就任した。「今年から神戸に帰ってきたので、たまに会ってご飯を食べたり。試合を見るのが緊張するって言ってましたね。毎試合、見てくれていると思います」。心待ちにしていた、年数回の家族旅行が今、身に染みる。【真柴健】

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