日本ハム木村文紀外野手(34)が2日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸2000万円から100万円ダウンの1900万円でサインした。西武から移籍2年目の今季はプロ初の4番打者を務めるなど38試合に出場して打率1割7分9厘、2本塁打、9打点だった。「人生で初めての肉離れから、僕自身すごく悔しいシーズンだった。リハビリも、自分で言うのもあれですけど、結構しっかりやれて早期復帰もできた。野球人である以上、1軍で活躍したいというのが一番。若い子が本当に多いチームだと思っているので、背中で引っ張っていければいいなと思います」と、話した。

3月末に左太もも裏を肉離れして出遅れたが、7月13日楽天戦(静岡)では決勝の逆転1号3ランを放って存在感を見せた。契約更改交渉の席でも「社長からも言われましたし、吉村本部長にも『静岡のホームランは感動した』と言っていただいて、うれしかったです」と、明かした。

今オフは「柔軟性のある質の高い筋肉をつけたい」と、あらためてケガをしない肉体づくりを行う。今季に続いてチームの野手最年長としてプレーする23年は「年齢を感じさせないようなプレーをしたい。来年で35ですけど、35でもこれだけ動けるんだと、若い子に負けないような動きを見せられれば」と、見据えた。

来季は移籍後初盗塁からの2桁盗塁と19年以来となる2桁本塁打を目標に掲げた。「日ハムに来てから1回も盗塁していないんですよ。西武の時は(通算53盗塁と)結構していたんですけど。盗塁できない選手と思われたくないので、来年はそこもしっかりボス(新庄監督)にアピールしていきたい。とりあえず2桁走りたいなって感じですね。MAXが16なので。そこを超えられれば」。

2桁盗塁をマークした14年と19年シーズンは、ともにキャリアハイの16盗塁で2桁本塁打もマーク。「来年、新球場になって札幌ドームより狭くなるので。今年も何個か、自分では完璧にいったというホームランも札幌ドームの(外野フェンスの)一番上にドンと当たって二塁打になったり。来年はそれが(スタンドへ)入ってくれると信じて、バットを振りたいと思います」と、意気込んだ。(金額は推定)

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