右アキレス腱(けん)断裂の重傷でリハビリを続けているソフトバンク上林誠知外野手(27)が8日、本格的に打撃練習を開始した。福岡・筑後市のファーム施設の室内練習場で打撃投手の球を初めて打った。「ちょっと感覚が良くなかったので」と、タマホームスタジアムに移動してロングティーを約100球。最後はバックスクリーンに放り込んだ。

「力まずコンタクト率と飛距離も出せるような打撃を目指したい」。この日は、スパイクを履き打撃練習に加え外野ノックも受けた。「まだ(患部の)怖さはあるけど、状態は悪くないので徐々に上げていきたい」。年内はリハビリ組で調整を続ける予定で、来春の宮崎キャンプでのA組入りを目指している。完全復活へ向け、慎重にギアを上げていくつもりだ。

○…強打の高卒4年目捕手、渡辺陸捕手(24)が師匠のゲキを力に変える。2年連続で自主トレに師事する中村晃から「2割7分、20本」指令を受けたと明かし、「まずは来年10本」と目標を定めた。1軍デビューした今季は20試合に出場。プロ初本塁打の試合で2打席連続アーチを放つなどブレークした。まずは自慢の打力で甲斐、嶺井らとの競争に勝つ。この日はペイペイドームで約2時間バットを振り込んだ。