「きつねダンス」でブレークした日本ハム球団公式チアチーム「ファイターズガール」の23年新メンバーオーディションが11日、札幌ドームで開催された。
応募者は昨年から139人増の過去最多318人。合格者14人、倍率23倍の厳しい選考現場に「潜入」した。
書類審査を突破した69人がダンス審査で44人に絞られ、最終審査は自由演技と面接。ここからは宙返りや歯ブラシの説明など、個性のぶつかり合いだ。今季メンバーの塩沢美咲さんはダンベルを上げながら「どんな言葉でもしりとりで私の名前につなげます」と審査員にリクエスト。「エスコンフィールド」と出題され「ドイツ→爪→名刺→塩沢美咲」と、7人の審査員をうならせ、再合格した。
今季メンバー27人中17人も再受験し10人が不合格。激しい競争の中、新たに合格の上村優菜さん(早大4年)は東京の一般企業の内定をもらっていたが「人生最後のチャンスとして挑戦した。内定はお断りの連絡を入れたい」と決断した。
来季は活動を継続する残留組8人を加えた22人体制になる方向。今季はアルバイトと掛け持ちのメンバーもいたが、新球場初年度の来季は、主催試合やイベントにすべて参加できることが応募条件になり、ダンス活動1本で生活できるよう報酬も上がった。きつねダンス発案者で審査員を務めた尾暮沙織氏(35)は「来年はきつねダンスに加え新たなコンテンツも準備したい」と、さらなる進化を思い描いた。【永野高輔】