ロッテの新人合同自主トレが10日、さいたま市のロッテ浦和球場でスタートした。吉井理人監督(57)から全9選手に対して「プロになったんだから好きにやってくれ」と冒頭の激励あいさつを受けたドラフト1位ルーキー菊地吏玖投手(22=専大)は「ワクワクしかない。プロの世界を肌で感じるのは初めてなので、よく分かっていないものに対して不安に思う必要はないと考えている。今は未来の自分に期待してワクワクした気持ちでやっています」と楽しく初日を終えた。

大学時代に使っていた野球道具は一新して臨んでいる。「グラブはカラーリングをガラッと変えました」と黒や茶から紺や青に。「スパイクも違うメーカーで作ったり、ウエアも新調しました」とプロ仕様となった。髪形も8日の入寮時も整えてはいたが、この日はまわりを刈り上げたリーゼント風で登場した。

ランニングやダッシュでも先頭で引っ張って走るなど、リーダー役を担った。「高校生は緊張しているところが見られたんですけれど、ノックくらいから徐々に和気あいあいと出来たんじゃないですかね。合同自主トレはキャンプのための準備。キャンプはシーズン1年間を戦い抜く準備だと思う。吉井監督もトレーナーの方も『自分だよ。自分と戦っていきなさい』とおっしゃってくれていたので、自分のペースでやれればいいと思う。プロの責任が問われている」。最速152キロの即戦力右腕が、プロとして本格始動した。【鎌田直秀】