侍ジャパンのダルビッシュ有投手(36=パドレス)が、強化合宿開始前日となる16日、木の花ドームで宮崎での初練習を行った。最年長メンバーとなった右腕は「寒かったので動きはそこまで良くなかったけど、他の選手のキャッチボールも見られたしすごくよかった」と振り返った。

日本ハムの帽子をかぶって入念にストレッチを行い、大城卓三捕手(30=巨人)、戸郷翔征投手(22=巨人)とキャッチボールを敢行。WBC球の対応に苦しむ戸郷へはスライダーやカーブの握り、投げ方を入念に指導した。「絶対難しい話なので慣れていくしかない。一番大事なのは慣れていくこと」と話した。

大勢投手(23=巨人)もダルビッシュと隣り合ってキャッチボールを行い、岡本和真内野手(26=巨人)もフリー打撃で汗を流した。前夜には巨人の選手とダルビッシュで夕食をともにした。「すごくマジメですし、野球に対して真剣に取り組んでいると思いました。全く違う年代で違う世界を見て育っている。一緒にプレーすることで自分もアップデート出来ると思うし、すごくうれしい」と共闘を喜んだ。

早期のキャンプ合流で、少しでも早く同僚とコミュニケーションをとってなじんでいく。「久しぶりの日本というのもありますし、日本の選手と関係が無いのでなるべく仲良くなりたいのもありますし、ここ(日本)に住んでいた時期もありますし、恩返しじゃないですけど、そういうのもあります」と話した。