中日高橋宏斗投手(20)がWBC後、シーズン初先発で進化の勝利を手にした。ヤクルト相手に6回1安打1失点でチームの連敗を4で止めた。初回1死後、浜田に被弾も即座に切り替えた。以降は6回まで無安打8奪三振の圧巻投球で凱旋(がいせん)登板を飾った。

楽しみにしていた山田、村上の侍メンバーから奪った連続三振が進化の証しだった。1回、浜田に156キロ直球を左翼席に運ばれても動じない。世界も驚かせたスプリットで侍コンビに空を切らせた。「ホームランが反省です。そこからはテンポよく投げられたと思います」。序盤でチームの逆転を呼び込みむ投球に笑顔を見せた。

最年少でWBCを経験したことで「目標、意識は確実に変わりました」と振り返る。大谷、ダルビッシュら世界のトッププレーヤーと日常を過ごす中、意識を高く持ち続けることの大事さに気づかされた。

トレーニングから食事まで、生活のすべてを野球につなげ、結果を出す。「3年後(のWBC)には先発として選んでもらえるようにやっていきたい」。世界の頂(いただき)を目標に据えた。昨季のセ界王者を封じ込み、新たな世界へ上々のスタートを切った。

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