ソフトバンク藤本博史監督(59)と日本ハム新庄剛志監督(51)が同時にリクエストを要求し、それぞれ審判団に詰め寄る、珍しいシーンがあった。

ソフトバンクが1点リードで迎えた4回の日本ハムの攻撃。無死一塁で野村が中堅フェンス直撃の二塁打を放ち、一塁走者の清宮が本塁へ突入。クロスプレーとなり、セーフと判定された場面だ。

ここで両軍の指揮官がリクエストを要求した。新庄監督は野村の打球が本塁打ではないか、藤本監督は本塁クロスプレーの判定にリクエストを要求。すると審判団はベンチ裏へリプレー映像を確認へ行く前に集まって協議。マイクを持った審判は「(野村の打球が)ホームランかどうかの打球に対して、審判員自らのリクエストを先に行います」と場内アナウンスした。新庄監督のリクエストではなく、審判団による野村の打球についてのリプレー検証が行われ、打球は中堅フェンスに直撃していたと確認して二塁打となった。

続いて藤本監督から、あらためて本塁クロスプレーのリクエスト。こちらはリプレー検証の結果、アウトと判定が覆った。

ここで、藤本監督が一塁側ベンチから出てきて審判団に何かを確認。それを見守っていた新庄監督も、藤本監督が一塁側ベンチへ戻ると入れ替わるように三塁側ベンチから出てきて審判団に何かを確認した。

どういった確認が行われていたのか、当事者以外は分からないという不穏な空気のまま、試合は再開すると、打席に立った万波が右翼線へ同点適時二塁打を放った。