フィギュアスケート女子で世界選手権2連覇中の坂本花織(23=シスメックス)が特別始球式を行った。

背番号「11」のオリックスのユニホームを身にまとい、満面の笑みでマウンドへ。思い切りよく投げ込むと、ボールはきれいな弧を描いてノーバウンドでキャッチャーミットに収まった。

始球式を終えたあともニコニコ笑顔は変わらず。「練習でまずグラウンドで投げさせてもらって、その時から結構緊張してて、練習では何回かあちらこちらに行ってたんですけど、本番ちゃんとできたので、良かったです」と満足そうに振り返った。

背番号「11」は頂点に立った証。「世界選手権で日本人初の2連覇というので、2にしようかなと思ったんですけど、やっぱり1がいいなと思って、1と1で2連覇の意味で、11にしました」。

その世界選手権中には、ちょうどワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が行われており、世界女王も刺激をもらっていた。「公式練習のアップしてる時に、ちょっとアップを一時放棄して見ちゃうぐらい、すごく応援してました」。決戦の合間に、正座して祈りながら見ていたことを明かした。

この日の点数を聞かれると「えー…95!」と充実感たっぷりの様子。華麗な投球で野球ファンを魅了していた。