楽天が日本ハムに逆転負けを喫し、18年シーズン終了時以来の単独最下位に転落した。

先発田中将が7回1失点と好投。試合を作ったが、1点リードの8回2番手で登板した西口が踏ん張りきれなかった。先頭の五十幡に右前打を浴びると、無死二、三塁で松本剛に右犠飛を放たれて降板。3番手の伊藤茉も悪い流れを断ち切れず、1死一、三塁で万波に右中間へ2点適時二塁打を浴びて逆転を許した。続く細川にもスクイズを決められ、この回一気に4失点と試合をひっくり返された。

リリーフ2投手がつかまり、最下位転落。まだまだ続く長いシーズンに、石井監督は「これからだと思います」と表情を引き締めた。

西口は今季13試合に登板し、防御率4・38。セットアッパーとして期待されているが、不調が続いている。石井監督は継投のタイミングについて「西口でそのままいっても良かったが、少し(打者の)目先を変えたかった」と説明。「起用しているのは僕。今は出たポジションで頑張ってほしいという起用をしている」と、壁を乗り越えることを期待した。

小山投手コーチも「(西口が)いろいろと悩んでいる部分はあるので、自分の思うようなボールがいかないというのはあると思う。ただ、信じて出しているので自信を持っていかないと。そこで不安げに投げているのであれば、リリーフは務まらないと思う。調子が悪い中で何かできることは絶対にある」。思い切った投球を求めた。