インドネシアに設立された「NEOアジアプロ野球機構」(NAPB)は29日、同国の首都ジャカルタで設立会見を行った。

同国の代表選手を中心にチームを結成。独立リーグ・九州アジアリーグへの加盟を申請済みで、24年シーズンから佐賀県を本拠に参戦を目指している。

東南アジア、南アジアなど野球が発展途上の国々の選手に、日本でプレーするチャンスを提供し、野球の裾野を広げる狙いがある。

NAPBの代表理事で、インドネシアやスリランカの代表監督を歴任した野中寿人氏(61)は「20年、野球普及活動に動いてきました。インドネシアがメインになるんですけど、今まで有望な選手は野球というスポーツが人生の選択肢に乗らないという理由からリタイアしたり、野球では安定した収入が得られないため断念した状況をたくさん見てきました。インドネシアの野球連盟の皆さんも頑張っていらっしゃいますけど、どうしても野球がメジャーでない故に、そのような状況があり、野球の発展がままならない苦しい状況であると把握しています。そのような状況を何とか改善したい思いが10年以上前からありました。選手たちが日本やアメリカをはじめとして、野球の先進国のプロ球団へのステップアップ、そしてインドネシアのナショナルチーム、その下のクラブチームの野球が向上する場を提供できたらと思います」と意気込みを語った。