西武増田達至投手(35)が弟分のために必死で腕を振った。

2点差の9回、いつものようにマウンドに上がり、四球の走者を許すものの、無失点。今季8セーブ目。不安定な時期もあったが、これで5登板連続で無失点だ。

宮川の白星のために-。そんな思いもあった。「かわいがってる後輩の1人なんで、そうっすね、勝たせてあげて良かったなと思います」と笑顔を見せた。

年は離れていても、仲良しだ。3月、宮川の2軍降格が決まった時も、増田は一緒に階段で宮川の大荷物を運んでいた。

「ずっと苦しい思いしてるのも知ってるんで。悩んだら悩みっぱなしの性格の子なんで。それを打破することで、あの子の1個の殻が破れるというか。今日みたいに、ああいうふうに先発でどんどんどんどん自分のいいボールを投げて行ければ勝てるんじゃないかと思います」

宮川のリュックサックには、増田のキーホルダーやバッジがジャラジャラ付いている。【金子真仁】

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