広島が逆転負けし、3連戦3連勝した2017年以来のオリックス戦カード勝ち越しを逃した。

4回に敵失から好機をつくり、坂倉将吾捕手(25)の適時打で1点を先制。「みなさんつないでくれたんで、積極的にというか、必死にいきました。(打った球は)まっすぐだと思います。どういう風に打ったか覚えてないですけど、ヒットになってくれて良かったです」とがむしゃらに先制点をもぎ取り、先発のロベルト・コルニエル投手(27)を援護した。

だが5回、コルニエルがオリックス打線につかまった。四球もからんで2死満塁のピンチを招き、茶野篤政外野手(23)に逆転の2点打を打たれ、試合の流れを手放した。6試合目でも初勝利をつかめなかったコルニエルは「相手が速いボールを狙って、甘いところにいったら打たれた。(6試合に投げて未勝利で)ちょっと元気がない」とがっくり。1-5で迎えた8回には藪田和樹投手(30)が茶野に満塁弾を浴び、試合は決した。

この日のスタメンは、6番の堂林翔太内野手(31)以外は全員が左打者。広島はオープン戦で相手先発の山下舜平大投手(20)と対戦しており、新井貴浩監督(46)は「今日は、真っすぐに強い打者を先発で使おうと。彼の速い真っすぐに対して、各バッターいい反応をしていたんじゃないかなと思う」と勝利にはつながらずも、懸命に攻略を目指した各打者の姿勢を認めた。

 

▼広島坂倉(4回にオリックス山下から先制打)「みなさんがつないでくれたんで、必死にいきました」

▼広島コルニエル(1点リードを守れず5回途中降板で、2年ぶり勝利はならず)「相手が速いボールを狙って、甘いところにいったら打たれた。(6試合に投げて未勝利で)ちょっと元気がない」