6タコからの逆襲弾だ。巨人丸佳浩外野手(34)が代打満塁本塁打で試合を決めた。「日本生命セ・パ交流戦」のオリックス戦の延長10回、本田から6号グランドスラム。代打満塁弾は自身10年ぶり2度目、球団の延長代打満塁弾は98年の石井浩郎以来25年ぶりの1発となった。スタメン出場した前夜は6打数無安打に沈んだが、14打席ぶりに快音を響かせ、チームは2連勝&カード勝ち越しで交流戦首位タイに浮上した。

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爽快な感触がバットから伝わってきた。丸が値千金のグランドスラムで拮抗(きっこう)したゲームを終わらせた。両軍無得点のまま突入した延長10回2死満塁、代打で登場。追い込まれながらも、オリックス本田のスライダーをはじき返した。弾丸ライナーでグングン伸びた打球はバックスクリーンへの6号満塁ホームラン。「前に飛ばしたら自分の勝ちぐらいな感じで。自分で苦しくならないように意識してやってました」とマインドで優位に立った。

自らにとっても、チームにとっても、明るい兆しとなる一打だった。4日の日本ハム戦で放った先頭打者アーチ以来、13打席無安打。前日7日のオリックス戦では、16安打10得点と爆発した打線の中で6打数無安打と沈黙し、この日は8試合ぶりにベンチスタートとなっていた。「『捉えた』と思っても、なかなかヒットがつかなかった。もどかしい思いはありましたけど、そういう日もあるかなと」とすぐに頭を切り替え、広島時代の13年5月12日の中日戦以来、10年ぶりとなる代打満塁弾につなげた。

今季は開幕から不振が続き、5月上旬まで打率1割台に落ち込んだ。代名詞とも言えるヒッチ打法にメスを入れ、タイミングの取り方を模索。トップの位置のままバットを残して振るフォームに改良した。しかし、5月末から24打席連続無安打で、1週間前の1日のロッテ戦から再びヒッチ打法に戻した。「自分の決めたことをやれるような準備をするだけ」と淡々と役割を遂行した。

丸の一振りでナインは大盛り上がり。「ベンチの雰囲気に僕も乗らせてもらった」と、ウォーカーの2ランも合わせて2死走者なしからの一挙6得点で試合を決めた。劇的勝利で勝率5割に復帰。2連勝の勢いのまま、福岡に乗り込む。【小早川宗一郎】

【動画】巨人代打・丸佳浩がグランドスラム 延長10回2死満塁から最高の仕事>>

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