巨人岡本和真内野手(27)が侍ジャパンの後輩・中日高橋宏を打ち砕いた。

1回無死満塁、カウント3-1から143キロスプリットを、確信歩きで左翼席に運ぶ19号先制満弾。92年原辰徳以来、球団では2人目の4番初回満塁アーチをかけた。ベンチの原監督とハイタッチし「最悪、犠牲フライが打てるように目つけを上げていきました」と、3年ぶり2本目のグランドスラムを決めた。

バンテリンドームでの1発は、侍ジャパンとして戦った3月4日の中日との壮行試合以来4カ月ぶり。大谷と初対面した日だった。翌日には大谷の衝撃のフリー打撃を目撃。着替えが間に合わず、スリッパのままベンチから見届け「うわさは聞いてたけど、目の当たりにするとびっくりです」と言葉を失った。同時に「モチベーションが保たれて僕らも野球に取り組める」と奮い立った。

今季は打率3割をキープし、本塁打王を独走。この日は今季初の4安打と今季最長4時間44分の熱戦で躍動した。延長12回無死一塁には右手甲に死球を受けて倒れ込み、ヒヤリとするシーンもあったが、原監督は試合後「大丈夫だと思います」と無事を強調。岡本和自身も右手が赤く腫れ上がりながら「まあ、折れてはない」と説明し、球場を後にした。【小早川宗一郎】

【動画】巨人岡本和真、確信のグランドスラム!先制満塁弾 打たれた高橋宏斗はがっくり

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