巨人が誇る師弟コンビのアベックアーチで主導権を握った。

まずは師匠中田翔内野手(34)が手本を見せた。2回先頭、追い込まれながらも内角高めの146キロ直球を引っ張り、左翼席への11号ソロ。広島床田からの1発は初めてで、自身が本塁打を打った200人目の投手となった。“200人斬り”の通算299本塁打目で先制に成功し「何とか塁に出ようと打席に入りました。最高の結果になってよかったです」とうなずいた。

身長2メートルの弟子・秋広優人が続いた。3回1死、初球の外角高めのツーシームを振り抜いた。右中間席に飛び込む、6試合ぶりの6号ソロ。「初球から積極的に行こうと思っていた中、ツーシームが浮いてきたので思い切っていきました」と積極姿勢でかっ飛ばした。

沖縄・石垣島で2年連続、自主トレで寝食をともにした。秋広がプロ1号を放った4月29日広島戦でも、中田翔が9回の打席前に「手本見せてやるから見とけ」と宣言し、有言実行のサヨナラ弾でアベックアーチを達成していた。それ以来、2度目の“師弟ホームラン”。ダイヤモンドを1周した秋広がベンチに戻ると、師匠中田翔がニンマリした笑みを浮かべて迎え入れた。【小早川宗一郎】

【動画】巨人秋広優人が中田翔に続きホームラン アベック弾に師匠もニッコリ

【関連記事】巨人ニュース一覧