広島森下暢仁投手(25)が今季初完封で、主力野手2人を欠いたチームを勝利に導いた。5回まで先頭打者を3度出し、2度得点圏に進めるも、要所を締めた。中盤以降は危なげなく、109球を投げ抜いた。今季全試合でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成する右腕が、10試合目にして完封。昨年10月のクリーニング手術から完全復活となる5勝目を手にした。

4番でチーム4冠の西川が離脱し、攻守の要の菊池も欠場。チームの危機的状況に、奮い立った。「チームがカバーしないといけない。と思う。代わりの人が活躍したらいい」。立ち上がりに苦しみながらも、粘り強く投げる姿を示した。投球テンポが好守を呼び、4併殺。9回2死から岡本和の左翼線への当たりも途中出場の大盛からの中継プレーで刺した。森下を中心にした守り勝ちで、4位転落を阻止した。

▽広島小園(2号先制2ランが決勝点)「森下さん頑張っていたので。この間(前回先発の5日阪神戦で)打てなかった。今日は打ちますと言っていたので、打てて良かったです」

【動画】広島小園海斗が先制2ラン ホームイン後なぜか会沢翼に激しくしばかれる、新井監督にも