なんでやねん! 阪神岡田彰布監督(65)が敵地DeNA戦で激怒の猛抗議だ。1点を追う9回1死一塁、代走熊谷が二盗を試みるも、1度はセーフとされた判定がリクエストの末にアウトに。遊撃京田の足が二塁ベースをブロックしたようにも見えたが、走塁妨害は適用されなかった。指揮官は鬼の形相で審判団に詰め寄ったが、判定は覆らず8月初の2連敗を喫した。広島の逆転負けでマジックは一つ減って28。燃えたぎる闘志は次戦につながる。

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【岡田監督の過去の抗議】

◆没収試合寸前に(05年9月7日、中日戦)

2点リードの9回裏2死二、三塁、谷繁の二ゴロを関本が本塁へ返球も橘高球審の判定はセーフ。全員をベンチに引き揚げさせ、あわや没収試合という瀬戸際に。同点とされた後のサヨナラ危機でマウンドへ行き、久保田らに「打たれろ、ムチャクチャしたれ」と前代未聞の指示。久保田は渡辺、ウッズを三振に取って難を逃れ、最後は11回中村豊のソロで辛勝した。

◆初の退場処分(07年6月8日、オリックス戦)

8回、鳥谷のバントは一塁ファウルエリアへの小飛球に。そのとき捕手の日高と鳥谷が接触し、谷球審は守備妨害と判定。「お前なんで分からんのや」と谷球審の言葉に怒り、両手で体を突いた岡田監督が現役時代を通じて初の退場に。

◆セ日本人監督初のシーズン2度目の退場(07年8月16日、中日戦)

8回無死満塁、鳥谷の二ゴロで二塁に滑り込んだ藤原がアウトとされ、ベンチを飛び出した。井野塁審の体を突き、退場に。セ日本人監督が同一シーズンに複数回の退場処分を受けたのは、初の出来事だった。

◆審判室に突入(オリックス監督時代=11年8月19日、日本ハム戦)

延長10回2死満塁。岸田がスケールズに投じた内角真っすぐが押し出し四球でサヨナラ負け。渡田球審の判定に怒り狂い、審判控室へ怒鳴り込んだ。「おかしないか? 日本ハムの連中もストライク言うて、笑ってたやろ」と一気にまくし立てた。

 

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