そら、涼しいよ。首位を快走する岡田阪神が、また歴史をつくる。22日から京セラドーム大阪で最下位中日との2連戦を迎える。今季同球場ではここまで6戦全勝。中日に連勝すれば97年に大阪ドームとして開業して以来、27年目で初めてのシーズン全勝となる。帰阪前に新横浜で報道陣に対応した岡田彰布監督(65)も「普通にやったら、負けへん」と連勝する気満々だ。優勝マジック「26」からイッキに減らす。
◇ ◇ ◇
余裕の表れか。それとも陽動作戦か。岡田監督は、これまで京セラドーム大阪での公式戦を全勝で終えたシーズンが1度もないと聞くと、すぐさま反応。「そう? 普通にやったら、負けへんなあと思ってるけどな」と言い放った。さらに「ドームは涼しいしな」とニヤリだ。優勝マジックは26。貯金は今季最多の24個で首位を快走する。着実に力を付けてきたチームに、絶対的な自信がある。それは間違いない。
迎える中日は24ゲーム差の最下位で借金24個。現在ビジター12連敗中で、取りこぼすわけにはいかない。先週は広島、横浜の屋外6連戦を3勝3敗で乗り切った。長期ロードは14勝4敗と快進撃が続く。4週目に突入するが、指揮官は「もう、ええやろ。選手にも、この(横浜の)3つでロード終わりやって言ってたからな。京セラも本拠地みたいなもんやからな」。自宅から通え、腰を据えて戦える同球場は、長期遠征ではないとナインに伝えた。さらに2試合ともチケット完売。満員の虎党が甲子園同様の熱狂的な応援で背中を押してくれそうだ。
同球場ではDeNAとの開幕3連戦で3連勝。青柳で開幕戦を勝ち、2戦目は延長12回に近本がサヨナラ打、3戦目は1ストライクから起用した代打原口が2ランを放ちスタートダッシュに成功した。長期ロード中の11日からのヤクルト3連戦は佐藤輝のサヨナラ犠飛などで3連勝し、今季初の10連勝を飾った。同球場での年間最多勝利は15年の9勝(3敗)などがあるが、全勝はまだない。
残り33試合だが、「ブルペンは一緒よ。変えへんよ」と、今後もリリーフは9人を登録し毎日1人ベンチから外し休養させる岡田流を貫く。2軍では浜地が待機し、家庭の都合で帰国中のケラーもいるなど層も厚い。ここから3週間は週5試合が続き木曜日は試合がない。「主力、リリーフ陣は休ませる」と、さらに休みが1日増えることとなる。余裕を持って終盤戦、ポストシーズンを迎えることができる。18年ぶりの「アレ(=優勝)」に向け、岡田阪神はあわてず騒がず。ゴールへ向かって歩を進める。【石橋隆雄】



