プロ5年目左腕のロッテ小島和哉投手(27)がソフトバンク戦9度目先発で初勝利を挙げた。今季開幕戦での黒星など、20年8月19日の初対戦以降0勝3敗の天敵だった。

150キロ近い直球やスライダーで6回以降に4奪三振など尻上がりに調子を上げ、7回4安打7奪三振無失点で8勝目。「記録はいろいろありますが、勝ったことが一番うれしい。野手の皆さんが早い回で点を取ってくれたので、気持ち的に楽に投げることが出来た」と仲間に感謝した。先月20日の楽天戦から続く連続無失点も17イニングに伸ばした。

4回には2死一、三塁とピンチも背負った。今宮に二遊間へ痛烈なライナーを喫したが、二塁を守る中村奨吾内野手(31)がダイビングキャッチ。「奨吾さんに助けられました」と守備でも援護を受けた。自身も下位打線から始まった先頭に四球を出した3回無死一塁で、相手バントを素早く処理して併殺を奪うなど、フィールディングも光った。

今週は3位ソフトバンク、首位オリックスとの6連戦だ。投打がかみ合ったカード頭の勝利でソフトバンクとは4差。西武に完封負けを喫したオリックスとも9・5差に。小島は「ゼロで7回を投げ切れたことは良かったです。ただ、下位打線に対して無駄な四球を出してしまったので、そこは反省点です」と勝ってかぶとの緒を締めた。【鎌田直秀】

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