CSでも頼んます! 阪神大山悠輔内野手(28)がハマの夜空に特大アーチをかけた。

0-1の2回、先頭で打席に入ると、DeNAの左腕石田の内角スライダーをドンピシャのタイミングでとらえた。打球は左翼席最上段の広告看板に直撃。あわや場外弾かという豪快弾だった。「追い込まれていましたが、甘い変化球にうまく対応することができました」。本人も納得の18号ソロだった。

25日中日戦後、打線全体の不振に岡田監督が激怒。「大山もひどい」と名前を挙げて指摘されていた。だが、そこから目に見える結果を残し、4番の意地を見せている。これで3試合連続アーチ。4年連続のシーズン20本塁打にも望みをつないだ。球団で4年連続20本塁打以上となれば、金本の6年連続(04~09年)以来。右打者では真弓の5年連続(83~87年)、生え抜き右打者なら田淵の7年連続(72~78年)以来の快挙となる。残り3試合で2本。乗っている大山なら十分可能な数字だ。

試合は競り負け、CSファイナルステージで対戦する可能性があるDeNAに5連敗した。大山も本塁打後の3打席はいずれも三振。特に1点を追う5回1死満塁で見逃し三振に倒れており「反省してまた次の試合に向けて頑張ります」と試合後は言葉少なだった。

だが、両軍ベンチにもファンにも、強烈な印象を刻みつけたのは間違いない。ポストシーズに向けて、順調に状態を良化させている。

【動画】虎ファン間一髪!阪神大山悠輔のあわや場外弾 最上段看板ではね返り、なんとか避ける