運命の「10・9」の結末はいかに-。白熱するパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)進出争いが今季最終戦となる9日の楽天-ロッテ戦(楽天モバイルパーク)で、ついに決着する。ロッテは小島和哉投手(27)が先発する。勝てば3位となる楽天は中5日で則本昂大投手(32)が先発する。

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3位ロッテの小島が、開幕投手に続いて最終決戦の大一番で先発指名を受けた。「運良く最初と最後を投げさせてもらう形になるので、本当に意気に感じて、『終わり良ければすべて良し』じゃないですけれど、内容はどうでも良いので、勝って終われるようにしたい」と決意。引き分け以上でCS進出は決まるが、勝って2位の可能性をつなげるつもりだ。

今季も1年間ローテーションを守り、3年連続で規定投球回を達成した先発陣の柱だ。2ケタ勝利にも王手をかけているが「チームが勝ちさえすれば誰に勝ちがついても別に良い」。浦和学院、早大でともに日本一となり、修羅場を乗り越える経験も豊富。「(大舞台は)好きではないですけどね。でも、それ以上に期待してもらっていると思える方がもっと頑張れると思うので、自分自身にも期待して頑張りたい」。自らを奮い立たせた。

意外な本音も漏らした。「いつも、めちゃめちゃ、緊張します。ご飯も食べられないし…」。極限状態の登板後には「甘いの食べます」と自身へのご褒美も活力の1つだ。コンビニのスイーツコーナーで悩む楽しみもあり。「ロッテのお菓子が一番」と菓子もあり。投球同様に多彩だが、マウンド上だけは“甘い”球は厳禁。「集大成」と気を引き締め直し、決戦の地・仙台に入った。【鎌田直秀】

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