阪神森下翔太外野手(23)が異例ずくめのバットを発注した。22日、岐阜県養老町にある契約メーカー・ミズノのバット工場を初めて訪れた。工房に飾られた歴代名選手のバットから手に取ったのはメジャー最多4256安打のピート・ローズの実使用モデルだった。現代のバットとは一見して異なる形状。グリップエンドが極めて小さく、打球部からグリップへの湾曲がゆるやかな「ずんどう型」の新相棒となる。

   ◇   ◇   ◇

○…約30年もバット製造に関わるクラフトマンの名和民夫氏(56)も驚いた。ローズのバットを手にした森下に「たぶんインスピレーションでしょうけど。私も、こういう選択肢もあるんだと思いました。今までのバットとは形が全然違うので。そういうことを、この1年で感じられたんだなと」と感嘆した。極小グリップエンドは元巨人クロマティや元ヤクルト荒井幸雄らが思い浮かぶという。

【関連記事】阪神ニュース一覧