プレーヤー表彰で18日に野球殿堂入りが発表された谷繁元信氏(53=日刊スポーツ評論家)のゲストスピーチは、元横浜(現DeNA)監督の権藤博氏(85)が行った。

98年に横浜38年ぶりのリーグ優勝、日本一を監督、正捕手として果たした仲。「谷繁、おめでとう」と祝福した権藤氏は、谷繁氏のすごさを「体の柔らかさ」と「ハンドリング」と指摘した。

「キャッチャーというポジションはすごく体に当たられることが多いんですけど、すごい柔らかい。柔道の受け身のような柔らかさで、相手のブロックで自分が飛ばされても大きな衝撃を受けない。これが、やっぱり谷繁のすごいこと。何より優れてたのはハンドリングですね。キャッチャーミットで捕るよりも、グラブで捕るぐらい軽々と、内野で遊んでるぐらい捕る。そのために、ピッチャーの140キロ、150キロの球を簡単に捕って、ハンドリングの良さがスローイングの良さにつながった」

権藤氏は97年に横浜のコーチとなり、98年から監督を務めた。当時の谷繁氏はレギュラーになったばかり。「やっぱり彼を支えてきたのは、何とかレギュラーをつかみ続けるという執念」と気持ちの強さもたたえた。

さらに「本当にしぶとい。チームにとっては頼りになる。私はよくキャッチャーは試合が始まったら、フィールドのキャッチャーは監督だと思っているけど、本当にそんなプレーを彼は見せてくれました」と信頼感を披露。最後は「これから野球界のために、何らかの形で谷繁らしく貢献してもらいたいと思います」とエールを送った。