今年のマイルールは…襟付きシャツで過ごします。ロッテ沢村拓一投手(35)が25日、一風変わった宣言をした。

「今年の目標は、野球のことを言っても面白くない。襟付きを着て行動しようかと。一社会人として、スエットで球場に来るのもどうかなって思ったりもして」

球団の写真撮影のためストライプの青シャツでZOZOマリンに現れると、真顔で切り出した。日焼けした顔に、あごひげを丁寧に切りそろえている。襟付き宣言の心は? 「一社会人として、年相応って言ったらおかしいですけど。今年36歳になるんで、Tシャツにパーカで球場入りするのは極力やめようと思います。野球選手である前に、一社会人として。やっぱり、いついかなる時も見られている意識を持って生活しようと思ってます」と続けた。

オフの私生活でも極力、襟付きで過ごしているという。「スエットがダメって言ってるわけじゃない。自分はそうしようと思っているだけ。目標というか、自分に課しているルールですね」と自らを律している。

その姿勢は、野球でも同じだ。昨年12月からハワイで同僚の坂本と自主トレ。「去年1年間は、とにかく体で苦労した。もう1回、体を見直そうと思って、ケアもそうだし、トレーニングに限らず、食事、睡眠、全てやってきたつもり」。30代半ばとなっても「落ちる部分は感じない」が、手を抜かない。食事はハワイでも自炊を取り入れ、みそ汁を作った。常に空腹を感じないよう心がけた。「おなかすいちゃうと、エネルギーを消費して体重が減る。メシを食うのは義務感みたいなもの」。睡眠は最低8時間をキープする。

既にブルペンにも入った。年齢を感じさせない右腕は「うまくなりたいと思って取り組めている」と言った。向上心について問われると「いい記事、書きたいと思いません?」と報道陣に逆に問いかけ、続けた。「一社会人として本質を失いたくないんです。何のために今、自分がここにいるのかを肝に銘じてやってるつもりではいます。半端もんですけど、本質を見失っちゃいけない」。

襟付き宣言も、本質を見失わないため。「言ったことで監視されるじゃないけど、言ったからやれよと、自分に言い聞かせるために言いました」。最後は「近くのコンビニぐらいはスエットで。だから、臨機応変ですね。絶対じゃないからね。極力、そういう服装をしようと」と笑って締めた。14年目も自覚あふれる1年とする。

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