阪神野口恭佑外野手(23)が今春キャンプでのアピールに向け、いきなり快音を響かせた。沖縄・宜野座での先乗り合同自主トレ初日。フリー打撃に登場すると、左翼、左翼、中堅へ3連発でアーチをかけた。

「最初なので、あまり飛ばしすぎずと言いますか。ボチボチやれたと思う」

余力を残しながら、45スイングで、この日の野手最多となる4本の柵越えで予行演習を行った。

大卒2年目の今季。育成入団で昨秋キャンプ中に支配下契約を勝ち取り、岡田監督からも大きな期待をかけられている。森下や近本らが控える虎の強力外野陣。レギュラー争いに割って入るためにも、今春キャンプが重要になる。今オフは打撃マシンによる練習が続き、投手の球を打つのは12日以来。「久しぶりに生きた球を打てたので、そこが一番よかった。これから徐々に(調子を)上げて行けたら」。2月11日、12日には紅白戦も予定。実戦に向け、さらに状態を仕上げていく。

ベースランニングでは、先頭に立ち率先して声出しも行った。「2年目だし、育成から上がったので。そういう気持ちでやりました」。育成時代の初心も忘れず、がむしゃらにアピールする。【波部俊之介】

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