ロッテのキャンプイン直前企画「ドラ1に聞くロッテキャンプ」。4日連続でドラフト1位で入団した選手に、今季に懸ける思いなどを聞きます。最終回は22年のドラフト1位、菊地吏玖投手(23)。ルーキーイヤーを終え、2年目に突入する意気込みを聞きました。【取材・構成=星夏穂】

   ◇   ◇   ◇

昨年は、今の新人選手のように緊張でキャンプを迎えた。「チームにちゃんと溶け込めるかなとか。だいぶ緊張しました」。後悔も残る1年目。「今思えば練習量とか、動かす量も足りてなかったなと思いますし。そのあたりがなかったから、キャンプ中も(練習から)外れたりしました。多分、全体的に足りていなかった」と初の石垣キャンプを振り返った。

菊地には意識するライバルがいた。同じく22年、日本通運からドラフト4位で入団した高野脩汰投手(25)だ。「どっちが先に1軍で投げるかとか、僕は勝手に意識はしてました」とひそかに闘志を燃やしていた。高野は菊地より先に7月に1軍登録。「先に1軍に行かれた時はだいぶ悔しかった」と今でもそのときの気持ちは良く覚えている。

今季はリリーフとして再出発を切る。オフはフォームを見直すことから始めた。「下半身がしっかり動かないと、上にも伝わってこないんで、その辺の使い方とかが大きいですかね」と投球フォームを動画に撮って細かくチェックしている。

今年のキャンプは「初日からガンガン行けるように準備はしてきたつもり。アピール合戦が、特に若手は始まってくると思うんで。去年の実績がない僕なんかは本当に、見せられるところで見せ続けないと1軍に食い込めない」と気合が入る。好きな沖縄料理は「もずく天です」と即答。パワーチャージし、アクセル全開でキャンプインする。