今季からプロ野球ウエスタン・リーグに新規参入するくふうハヤテの高橋駿内野手(26=静岡西高出)が、定位置獲得へ結果を残した。

18日、本拠地・ちゅ~るスタジアム清水で行われた初の紅白戦(6イニング)に、紅組の「3番・一塁」で先発出場。2安打3打点をマークした。

まずは、5回無死一、三塁。前DeNA田中健二朗(34=常葉大菊川高出)のツーシームを捉えると、力強い打球が三遊間を破った。続く6回にも1死満塁の好機で打席が回ると、中前に2点適時打。「内容も大事だと思うけど、選手としては結果が一番ほしい。2本打ててホッとしている」と表情を緩めた。

反省を生かした。初回の無死一、二塁の好機では併殺に倒れた。高橋は「初球の難しい球を当てにいってしまった。追い込まれるまでは強い自分のスイングを心がけ、最悪のスタートから結果を残せたことは良かった」。快音までの過程にも一定の手応えが残った。

今季はチームの初代主将に就任。「最初は不安や重圧もあったけど、今は『やるぞ』と思っている」と気持ちも高まる。次戦は、23日に初の対外試合となるオイシックス新潟とのオープン戦(ちゅ~るスタ)に臨む。高橋は、来月15日から始まるオリックスとの開幕カードを見据え「スタメンを目指してやっている。結果を出して、使いたいと思われる選手になりたい」と言った。地元出身の中軸候補がアピールを続けていく。【前田和哉】

○…奥田域太(かなた)投手(22)が紅組の先発としてマウンドに上がり、2回完全投球を披露した。最速は139キロながら、緩急を駆使して打者を翻弄(ほんろう)。「テンポ良くゾーンで勝負できた」とうなずいた。菰野高(三重)時代は、中日岡林勇希外野手(21)との2枚看板として活躍。プロ志望届けを提出したが、指名はかからなかった。星城大(愛知)を経て「最後のチャンス」とくふうハヤテでの挑戦に挑む左腕。赤堀元之監督(53)も「自分の個性を理解して投げられている。良かったと思う」と評価した。