オリックスが延長12回の末に今季初めて引き分けた。

先発の東晃平投手(24)は立ち上がりから粘りの投球だった。走者を出しながらも得点は与えず、5回無失点で降板。ただ継投に入った6回、まさかの展開でリードを吐き出した。

2番手の山田修義投手(32)が1死から3連続四球、柳田には押し出しの死球を許した。続く阿部翔太投手(31)は山川に犠飛で1点差となり、さらに近藤に四球で満塁から、栗原にも押し出し四球を与えて同点となった。

その後は惜しいチャンスもあったが勝ち越せず。逆にリリーフ陣は延長10、11回に訪れたピンチをしのいでサヨナラ勝ちは許さなかった。

投手陣が今季チーム最多の14四死球。相手の拙攻に助けられながらも、負けなかった。中嶋聡監督(55)は「よく分からない試合ですね。14四死球でも負けない。でも、勝ちきれない。わかんないです。本当に」と首をひねった。

オリックス福田(4回モイネロから適時二塁打を放ち、出場8試合ぶりの打点)「球の強さに負けないように打ちにいきました」

オリックス山田(6回に4四死球を与えて追いつかれるきっかけをつくり)「ブルペンとは違いがなかったけど、途中、おかしくなってしまった」

オリックス阿部(6回に2四球を与えて押し出しで同点とされ)「東に申し訳ない。あの1イニングで試合をつぶしてしまった」

オリックス・マチャド(今季初のイニングまたぎで2回無失点)「いつでも自分の投球ができるように準備していくだけ」

オリックス古田島(ドラフト6位右腕は11回に3四球でサヨナラ負けのピンチを背負うも無失点で切り抜け、帽子を取ってガッツポーズ)「比嘉さんに、毎日が(負けたら終わりの)都市対抗だと思って行けと言われてました」

【関連記事】オリックスニュース一覧