巨人坂本が二塁ベース上で、慣れた手つきで肘当てとレガーズを外すと、記念プレートを掲げた。史上2人目となる通算450二塁打を達成したのは3回。無死一塁で、左翼線へ放ち二、三塁とチャンス拡大させ、岡本和の犠飛へとつなげた節目の数字に「二塁打で1人得点圏にいくということは、すごくチームにとって大きいこと。450という数字までいけたということは、チームに貢献できたのかなと思います」と、常に勝つことにベクトルを向けた結果だった。
こだわりと美学が詰まった「DOUBLE」だった。21年契約更改後の会見で語ったことがある。「二塁打10本で打率3割の打者と、二塁打30本の2割8~9分の打者だったらどうですか。(後者は)1人で盗塁したのと一緒。それくらいの価値がある」。得点圏に進入し相手投手の背後を取る一打。そこからの景色を何度も味わってきた。
5回には中前打を放ち、通算188度目の猛打賞で自身の持つセ・リーグ記録を更新。7回にも右前へ運び、4安打は今季初で22年3月27日以来2年2カ月ぶりだった。この試合の敵将・立浪監督の持つ歴代最多487二塁打に「まだけっこう先のことなので、追いつけるようにそこは今までと変わらずにやっていきたい」と1つずつ積み上げていく。【栗田成芳】
▽中日立浪監督(自身は歴代1位の487二塁打。450二塁打の巨人坂本に)「今日も4本(安打)も打たれている。いい打者で勝負強いのは間違いない。現役も一緒にやったプレーヤー。おそらく彼が二塁打(記録)は抜くと思う。ベンチから見ていても本当にいい選手だと思う」
▼通算450二塁打=坂本(巨人) 22日の中日11回戦(東京ドーム)の3回、小笠原から左二塁打を放って達成。通算487二塁打の立浪(中日)に次いで2人目。初二塁打は08年4月1日中日1回戦(東京ドーム)で中田から。坂本は35歳5カ月、2143試合で達成。立浪は35歳9カ月、2112試合で記録しており、年齢では立浪を抜いた。



