日本ハム田宮裕涼捕手(24)が自信を取り戻した。延長10回2死二塁。「抜けてくれ」と願った打球が中堅辰己の頭上を越えた。今季2度目のサヨナラ打。仲間にもみくちゃにされ、久しぶりに心の底から“ゆあスマイル”が輝いた。

前夜は悔しい思いをした。スタメンマスクで今季チームワーストの16失点。「ちょっと寝不足気味で今日はちょっと目がおかしい」。ゆっくり眠ることもできなかった。スタメンマスクの直近10試合でチームは2勝7敗1分け。「大量失点で負けてしまったらピッチャーだけじゃないなっていう責任を感じている」と人知れず苦しんでいた。

春先から好調だった打撃も直近2試合は8打席で6三振と悩んでいた。「スイングがおかしかった。今日の練習は一番ひどかった」。修正できないまま試合は始まったが、途中出場で9回に左前打。吹っ切れてサヨナラ打につながった。

負ければ自力V消滅だった瀬戸際でニュースターが活躍し、チームも3位タイ浮上で勝率5割に復帰。新庄監督も「すごい山田コーチに(守備を)言われ、打撃も調子を崩してきた中で、彼自身が今日をきっかけに前半(春先)のような活躍をします」と断言。田宮も「もう1回しっかり自信を持ってやっていきたい」と話した。【木下大輔】