思わぬサプライズに、ヤクルト高橋奎二投手(27)も思わず笑った。試合前。登場曲のイマジン・ドラゴンズの「Believer」がかからない。英語のアップテンポなリズムではなく、耳に入ってきたのは懐かしの名曲。「誰かが勝手に変えたんだと」。人気漫画「スラムダンク」のエンディングテーマに使われたWANDSの「世界が終るまでは」。昨季まで使用していたサウンドが背中を押した。

大都会の神宮で久しぶりに聞いた音。「やっぱいいなって。そこで何かちょっと緊張がほぐれた」。6回に初めて得点圏に走者を置いたが、入りからリラックスしていた。2死二塁から4番小園を外寄り低め直球で遊ゴロ。桜木花道ばりのガッツポーズが飛び出した。7回4安打無失点。課題の四死球もゼロで終えた。

流川楓のように、クールに乗り切った。「暑い中やったんで、暑い暑いって思ったら苦しくなる。今日笑ってたと思うんすけど、楽しくやろうと思っていた」。6月6日西武戦以来の3勝目で、チームの対広島戦の連敗を6で止めた。気持ちを楽にさせてくれた「世界が終るまでは」。次回登板は? 「今日のままで」と笑った。【栗田尚樹】

【関連記事】ヤクルトニュース一覧