虎の主砲が待望の侍1号だ! 侍ジャパンの大山悠輔内野手(30)が6日の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本VSオランダ」第2戦の5回、代表初安打、初本塁打となる左越えソロを放ち大勝での2連勝に貢献した。約6年ぶりの日の丸で2試合連続託された「5番」で1発回答。来年3月の第6回WBCでの世界一連覇に向けて長打力を求める井端監督の前で、笑顔の1発で存在感を発揮した。
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ダイヤモンドを1周しながら、大山は笑みを浮かべた。3-0で迎えた5回2死。大きな拍手の中で入った打席で、フルカウントの6球目。5番手右腕デフロートが投じた内角の144キロ直球を左翼ポール際に運んだ。「狙っていいところかなと思った」。舞台はシーズン中に阪神が主催試合も行う地元の京セラドーム大阪。打った瞬間、2万1747人の観衆から「おー!」と大歓声が上がった。
「すごくうれしいです。思い切って自分のスイングをするだけでした」
過去に代表選出された18、19年の強化試合、前日5日の初戦はノーヒット。日の丸ではこの日の第2打席まで通算12打席立ち、四死球の5出塁はあるが、7打数無安打だった。「緊張感がある中で打てたので、自分にとってもいい1本になりました。シーズンにつなげていきたい」。代表初安打を最高の形で飾った。
0-0で迎えた5回は、1死三塁から阪神でともに中軸を担う佐藤輝の右犠飛で先制。大山の1発で勢いを加速させて一挙7得点を挙げ、オランダを2戦連続圧倒した。来年3月の第6回WBCに向け、4日の会見で「優勝する上でホームランは必要不可欠。1人でも多く長打が期待できる選手が出てくれればうれしい」と長打力を求めていた井端監督に1発回答した。
WBCへの気持ちを問われた大山は「まずは今年のシーズン」と28日開幕のペナントレースに目を向けた。他の選手たちとコミュニケーションも取るなど、収穫はたっぷり。「学んだことで生かせるところはチームに生かしていきたい」と目を輝かせた。
試合前には、始球式を務めた病気療養中の大阪・八尾市小学6年生、範咲希(のり・さき)さんとも交流。「僕も勇気をもらいましたし、いろんな方が応援してくれているのを忘れずにまた明日から頑張りたい」と力を込めた。強烈な打球でファンも自身も笑顔にした主砲が、決意を新たにした。【塚本光】



