さあ、甲子園でプロ野球史上最速V決めるで!

阪神が広島を下し、優勝マジックを1として2年ぶりリーグVに王手をかけた。4番佐藤輝明内野手(26)が4回に同点適時打を放ち猛虎打線に火を付けた。7日広島戦に勝てば、無条件でリーグ優勝が決定。90年巨人の9月8日を塗り替えて2リーグ制後の史上最速Vとなる。試合を決めるのはやはり佐藤輝か? 藤川球児監督(45)が本拠地で宙に舞う舞台が整った。

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停滞していた打線を切り開いたのは、この日も佐藤輝だった。チームが無安打に抑えられる中、1点を追う4回1死一、二塁。しぶとくはじき返した打球は快音を残し、一、二塁間を破った。二塁走者中野を一気に生還させた同点打。4番の一振りで、この日最初の六甲おろしを響かせた。

「なんとか3-2までいって。いいところに飛んでくれました」

初対戦となった先発常広から、風穴をあけるチーム初安打。フルカウントから、高めに浮いたフォークを引っ張り込んだ。貴重な同点打で、両リーグトップを変わらず突き進む今季89打点目。シーズン101打点ペースと、自身初の大台も視界に捉えている。9回には三塁ファウルゾーン後方の飛球を後ろ向きに捕球。攻守での貢献となった。

9月に入って5試合目となった中、ここまで月間3割8分9厘、2本塁打、5打点。シーズン最終盤に差しかかっても、勢いが止まる気配はない。2度の17打席無安打を挟むなど、苦しんだ8月の姿は今やどこにも見当たらない。

この日DeNAが敗れ、いよいよ優勝マジックは「1」。7日にも2年ぶりのセ・リーグ優勝が決まる。前回優勝時の23年も、勝負を決定付けたのは佐藤輝だった。9月14日の巨人戦(甲子園)。5回まで両軍無得点と停滞する中、6回に中堅への2ランをたたきこんだ。間違いなく今季の首位快走をけん引してきた主砲。2年前の再現となる1発で、歓喜の瞬間を導きたいところだ。「しっかり目の前の試合を勝てるように頑張ります」と最後まで気を引き締めた。

過去、2リーグ制後のNPB最速Vは90年巨人の9月8日。35年ぶりの史上最速優勝に王手をかけた。藤川監督は「『さあ行くか』というところですね」と挑む姿勢を貫いた。

「これから長い人生の中で何度も訪れることがないような1日になりますから、大切に。また同じく丁寧にやろうかなと、やってもらおうかなと思います。でも、どんな1日になりますかね」

首位を独走してきた藤川阪神にとって、集大成となる1日。本拠地甲子園で、いよいよ歓喜の瞬間に向かう。【波部俊之介】

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