2年前のアレ再びだ! 「SMBC日本シリーズ2025」第3戦で、阪神佐藤輝明内野手(26)が3試合連続タイムリーを放った。
初回2死一塁の好機で、ソフトバンク先発モイネロから右翼手の頭を越える適時二塁打。球団では85年バース以来となる、日本シリーズ初戦から3試合連続打点となった。チームは競り負けて甲子園胴上げは消滅。ただ、悲観することはない。○●●から日本一に駆け上がった2023年シリーズの再現を狙う。
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甲子園に帰ってきた猛虎がいきなり牙をむいた。初回だ。2回一塁から4番佐藤輝がいきなり魅せた。パ・リーグの最強左腕モイネロの直球を2球見送ってカウント2ストライクに追い込まれても動じない。3球目、高めのカーブを強振すると打球は右翼へ一直線。右翼の頭上を越える先制適時二塁打で3試合連続タイムリーを決めた。
「ちょっと浮いてきたんで良かったです」
モイネロの決め球、カーブに狙いを絞った会心の一撃だった。日本シリーズ開幕から3試合連続打点は85年のランディ・バース氏(71)以来、2人目。当時のリーグ優勝、チーム初の日本一をけん引したレジェンド3冠王の記録に並んだ。バース氏とは誕生日が同じ縁を持ち、球団創設90周年のイベントで同氏が来日した際には2人で記念撮影に収まった。今季86年のバース氏以来の本塁打、打点の2冠を獲得すると同氏からメッセージが届くほど注目される存在になった。
10月2日、レギュラーシーズン今季最終戦のヤクルト戦(甲子園)は39本塁打、99打点で迎えた。5回にダメ押しの40号2ランを決め大台に乗せ、打点も102打点まで伸ばした。球団生え抜きでは、85年の現役時代の掛布雅之OB会長以来となる40-100の大台をクリア。85年の猛虎打線をけん引したレジェンド2人の記録を1年にトレースした。
1点差の僅差で敗れ、初の本拠地甲子園での日本一胴上げは霧散した。それでも佐藤輝は、4回にはモイネロの初球スライダーを捉える一塁強襲の内野安打でチーム唯一のマルチ安打で打線を鼓舞。「もう1点、2点取れるように頑張りたい。(好機で)あと1本なんで。その1本のためにみんなで準備したい」と力を込めた。
日本シリーズ○●●の流れは日本一確率が28%に下がる。ただ、希望はある。23年には劣勢からオリックスに連勝して38年ぶりの2度目の日本一を決めた。熱すぎる秋の戦いはまだこれから。虎の主砲がバットで流れを変える。【伊東大介】
▼佐藤輝が初回に先制の二塁打を放って3試合連続打点。シリーズで<1>戦から<3>戦まで3試合連続打点は19年柳田(ソフトバンク)以来で、阪神では85年バースに次いで2人目になる。佐藤輝は<1>戦が6回に勝ち越し、<2>戦が初回に先制の適時安打。肩書付きの殊勲安打を<1>戦から3試合連続で記録したのはシリーズ史上初めてだ。



