広島栗林良吏投手(29)が開幕ローテに大きく前進した。DeNA戦に先発し、5回5安打無四球無失点の好投。結果とともに内容も大きく改善され、新井貴浩監督(49)も「今日は本当に本人も手応えをつかんだんじゃないかな」とたたえた。

先頭から連続三振を奪うなど、先発転向後初の3者凡退で1回を滑り出した。3回は先頭に安打を許しながら、2者連続連続三振に取るなど後続を断ち、4回2死二塁も切り抜けた。プロ最長の5回には、1死満塁とするも、三森大貴内野手(27)を一ゴロに打ち取り、代打松尾汐恩捕手(21)を2球続けたフォークで空振り三振に切った。「この1週間すごくもどかしい気持ちで、早く結果を残したいと過ごしてきたので、結果が出て良かった」。先発投手として得た手応えは表情からもうかがえた。

前回登板の4日教育リーグ中日戦では、勝負どころで制球が甘くなり、変化球も見切られていた。理由は体の開きが早くなり、変化球の腕の振りが弱かったことにある。前回から7日間の登板間で修正。投球フォームも矯正した。この日は真っすぐに力があり、DeNA打線のバットを押し込んだファウルもあった。変化球の腕の振りも強く、ストライクゾーンに収まったフォークでも空振りを奪った。

昨季まで通算271試合すべて中継ぎ登板だった。プロでは初挑戦の先発は試行錯誤の繰り返し。投球スタイルを先発仕様に変えるのではなく、中継ぎの意識のまま臨むことで兆しをつかんだ。「継続しないと意味がない。次の登板でも同じように打者が嫌な球にしていきたい」。課題を克服し、何より欲しかった結果を得た。このまま一気に開幕ローテ入りへと突き進む。【前原淳】

▽広島新井監督(好投した栗林と岡本の開幕ローテ入り前進を問われ)「そうですね。あとはまだ争っている投手がいるので、そこも見たいと思います」

○…もう1人の先発候補の岡本も好投した。6回から2番手として登板し、4回を無安打無失点に抑えた。腕の振りを意識し、最速151キロを計測。球威だけでなく、無四球と制球も安定していた。前回5回2安打無失点の5日教育リーグ中日戦に続くアピール投球。「ローテーションをつかむ気持ちでキャンプからやっている。最後もしっかり投げて、開幕1軍、ローテーションをつかみたい」と表情を緩めなかった。

▽広島中村奨(3回にオープン戦1号の決勝2ラン)「入るとは思わなかったですけど、風に乗って入ってくれたのでよかったです」