巨人戸郷翔征投手(25)が今季3度目の実戦登板に臨み、ここまで最長5回を投げ、5安打2失点でマウンドを降りた。「うーん、あんまり良いものは出せなかった」。悩みを深くさせる先発からの73球だった。

初回1死からヤクルト・サンタナに146キロ直球を捉えられ、左翼弾を許す立ち上がり。高めに浮き、制球に苦しみながら、強気に直球を多投していった。2、3回と安打は許さずも、4回に「空回りした」。球速が落ち、連打から赤羽の犠飛で追加点を許した。

昨季は8勝9敗の不振、2月のキャンプでも光明は見えなかった。リリースポイントを下げ、異例のフォーム修正を決めた。ただ、この日は「あまり低くならなかった」と成果をほぼ発揮できない。直球、変化球の精度を含め「全てですね」と課題に直面した。前回11日ソフトバンク戦の3回から、この日は5回を投げ抜いた。だが、わずかな収穫よりも、「昨年から気にしているところ。同じことをしている」と改善の手応えの乏しさが大きい。

山崎が右肩故障で離脱する中、エースの立場での現状に、じくじたる思いがにじむ。「1年間チームの役に立ちたい」。来週の2軍戦でシーズン前、最後の登板が予定される。開幕ローテーションに目を向ける前に、見つめるべき現実がある。【阿部健吾】

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