新人捕手として西武では20年ぶりの開幕スタメンマスクだ。プロ初打席初安打もマークしたドラフト1位小島大河捕手(22=明大)の抜てきの裏側には“鬼メンタル”もある。柔和そうな表情ながら「小島、実はずぶといよね」という声が球団内からも聞こえる。
象徴的なのが高校野球の終わり。名門東海大相模(神奈川)で入学早々に起用され、3年春には自身のサヨナラ打で甲子園優勝。順風満帆の歩みながら3年夏は「不戦敗」に。県準々決勝を前に、登録選手17人に新型コロナウイルスの陽性反応が出た。
寮内で1人が発熱し、部員全員で検査すると「見事に…。無症状でしたけど」と小島も陽性に。準々決勝前夜に監督から全員に「辞退」とLINEが来た。まさかの結末、号泣する3年生たち-。周囲はそんな光景をイメージしてしまうが小島は「自分、眠たすぎて。半分寝てました。あー、みたいな感じで」。そのまま気付いたら朝だった。
悔しさをバネに-、という話でもない。「悔しかったですけど、自分は逆に最後、春に優勝してプレッシャーかかってたので、解き放たれた感はありましたね。あんまり言えないですけど」と苦笑い。次へ次へ。切り替えの早さは143試合の道のりでも大きな武器になる。【金子真仁】



