<全日本大学野球選手権:亜大4-2龍谷大>◇17日◇準決勝◇神宮

 亜大(東都)が4-2で龍谷大(関西6大学)を下し、9年ぶりに決勝に駒を進めた。亜大伝統の小技を絡めた機動力野球がさえた。

 2-2の同点で迎えた6回無死一塁、50メートル5秒68という快足を誇る山下翼外野手(1=九州学院)が代走で登場。二盗と犠打で三塁へ進塁すると、遊ゴロの間に本塁へ生還した。8回には投手内野安打で出塁すると、犠打と三盗で進塁。正面に転がった投前スクイズにもちゅうちょなく本塁へ突っ込み、追加点を奪った。

 山下は「バットに(球が)当たる瞬間は見えている。そういう練習をしている。スクイズはスタートが遅れたけど、スピードでカバーできた。警戒される中で盗塁をするのが一番、面白い」と自慢の足が勝利につながり満足そうだった。