ルーキー巽の好投とは対照的に、22日のソフトバンクの紅白戦で紅組先発の大場は大荒れだった。1回裏。いきなり初球に本多へ死球。リズムに乗れなかったのか、続く城所には四球とピンチを招いてこの回2失点。3回を投げ、3安打3四死球。2、3回は何とか無失点でしのいだものの、毎回走者を背負う苦しい投球だった。

 今季初の実戦登板とあって、大場本人は早々と気持ちを切り替えた。「死球がいけなかった。でも、初めての実戦なので。腕を振った結果、仕方ないです」と前を向いた。高山投手コーチも「走者を背負ったときに成長が見えた。去年とは格段の違い」。球が大きく高めに抜けるシーンが目立ったが、土壇場で踏ん張ったことは評価された。

 巻き返しのチャンスもある。高山コーチは「ローテに入るかどうかは、これからの内容と結果次第」ときっぱり。「今日はオープン戦へのステップですから」と大場も言い切った。制球力を高めることが先発生き残りへの課題となりそうだ。

 [2009年2月23日9時47分

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