ソフトバンクの新旧ドラ1右腕が「裁きのマウンド」に立つ。高山郁夫投手コーチ(46)が9日、ドラフト1位で14日横浜戦(横浜)に先発予定の巽真悟投手(22=近大)と15日ロッテ戦(千葉)に先発予定の大場翔太投手(23)について、ともに開幕ローテ入りへ“ラストチャンス”とする方向性を示した。開幕ローテ6人については24日からのオープン戦ラスト6連戦前まで確定させない方針だが、まずは若手2人がふるいにかけられる。
福岡空港発、正念場行き。スーツに身を包んだ巽と大場が、顔を引き締めて航空機に乗り込んだ。開幕ローテを争う新旧ドラ1右腕は、10日から始まる関東でのロード6連戦で背水のマウンドに立つことを義務づけられた。
もう後はない。高山投手コーチは「2人にとっては大きなヤマ場になる」と、今回の遠征の結果で両右腕をふるいにかける方向性を示した。巽は7日の巨人戦で右すねに打球を受けて2回で降板。ラミレスに本塁打を浴びるなど不安を残した。一方の大場も前日8日の巨人戦で制球の課題を露呈。6回途中降板で悔し泣きした。「実績のある選手はいいけど、そうでない選手は結果に左右される」(同コーチ)。ともに次回登板で満足な結果を示せなければ、開幕ローテへの道は閉ざされることになる。
先発6人の確定時期について高山コーチは「そこらへんになるでしょう」と、24日からのオープン戦ラスト6連戦前までずれ込む方向性を示したが、戦いは佳境に入っている。すでに和田と杉内、ホールトンの3人は確定的で、オープン戦で結果を残した新外国人ローも有力だ。残り2枠をめぐっては、手術明けながら1軍昇格間近の新垣が1歩リード。実績で劣る巽と大場が生き残るには結果を出し続けるしかない。
出発前の両者は対照的だった。14日登板予定の巽が右すねの大事を取って休養に努め、翌15日登板予定の大場がランニングなどで汗を流して「スッキリしました」と悔し涙を乾かした。遠征が終わって福岡に戻るのは15日。笑顔で帰ってくることを信じて、機上の人となった。【太田尚樹】
[2009年3月10日9時32分
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