メンチが球児で再生工事!

 阪神ケビン・メンチ外野手(31=ブルージェイズ)が1日、甲子園新室内練習場で1軍練習に参加。トーマス・オマリー駐米スカウト(48)の指令を受け、4・3開幕に向けて藤川球児投手(28)のブルペン投球で目を慣らした。日本を代表する速球投手の46球を、右打席からマジマジとチェック。オープン戦では直球に差し込まれる場面が目立ったが、超一流を相手に予習を済ませ、変身の準備は万全!?

 ティー打撃を完了させたメンチは、汗を垂らしながら20メートル先にあるブルペンに歩いた。虎の守護神が投球を始めた直後だった。ヘルメットをかぶり、準備は万端。すぐさま右打席に立ち、「火の玉ストレート」を凝視した。

 メンチ

 オマリーさんから言われたんだ。(オープン戦終了後)4日間試合がなくてお休みになる。実戦感覚を保つためさ。今日はフォークもカーブもスライダーも全部見たかった。

 実戦モードで変化球も交える藤川のブルペン投球に飛び入り参加。守護神が投じた55球中、実に46球で打席に立った。新助っ人の良きパートナーでもあるオマリー駐米スカウトは「相手が藤川?

 それはたまたまだけど、彼は1番良い投手だし、結果的に見ることができて良かったよ」と説明する。スイングの直前、左足をステップした際、バットが同時に出ないように指摘。日本を代表する速球投手を教材に、助っ人の復調にひと役買った。

 オープン戦では変化球を過剰に意識。スイングの始動が遅く、140キロ前後の直球に対応できなかった。打率1割4分3厘。チームの不安材料となった。キャンプ中から米国時代の好調時の打撃フォームをDVD映像でチェック。あの手この手を考え、この日は「火の玉」で目慣らし。直球に差し込まれる弱点克服の肥やしとした。

 同スカウトは3月30日に緊急来日。同31日には鳴尾浜でメンチの打撃練習に付き添い「突貫工事」を施した。この日は第2弾だ。ティー打撃、マシン打撃、フリー打撃でも密着始動。補助器具を使ったティー打撃では、胸の高さにボールを設置し、上からたたくスイングを徹底させた。

 オマリー駐米スカウト

 彼は調子が悪い時はスイングが下から上に行ってしまうんだ。それを修正しようと思った。練習とゲームは違うから簡単にはいえないけど、良くなってきている。体が覚えて自然にできるよう、この日のような練習を繰り返しやっていく。マイニチ、シュウチュウネ!

 首脳陣は我慢強く復調を待ち続け、4・3開幕戦も「6番右翼」での先発出場が確実。ただ、もう猶予はない。シーズンインまで、あと1日。劇的な変身を目指し、メンチはがむしゃらに汗を流す。【佐井陽介】

 [2009年4月2日10時5分

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