師匠の太鼓判に、横浜尾花高夫監督(52)が満面の笑みだ。3日、ヤクルト、西武の監督として3度の日本一に輝く広岡達朗氏(77)が宜野湾キャンプを視察し「強くなると思う」と断言した。広岡氏には選手のヤクルト時代には監督として、コーチ1年目のロッテ時代にはGMとして師事。いわば尾花アナライジング・ベースボールの原点のお墨付きに、トーンも上がった。

 間違いなくキャンプインして一番の笑顔だった。尾花監督は「ピッチャーはきっちりキャッチボールができていると言ってもらえた」とほおを緩めた。キャッチボールはすべての基本。投球の1球1球に目的を持たせるためにも、選手に「大事にしろ」と伝えてきた。キャンプの練習メニューでも、昨季までの着替えを含めて20分を30分+30分の1時間に増強、尾花色を濃く出した部分だ。そこを広岡氏が「キャッチボールで投手がしっかり腕を振っていた。これならと思った」と評価してくれた。チームの進むべき方向性が間違っていないことを確認できた。

 監督就任後もしばしば助言を求めてきたというが、広岡氏は今後のバックアップも約束してくれた。「『横須賀(2軍)にも行ってみたい』と言ってくれた。ありがたいことです」と尾花監督。師匠の激励を胸に尾花ベイスターズがまた1歩、前へ踏み出した。【鈴木良一】

 [2010年2月4日8時21分

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