<中日8-2巨人>◇28日◇ナゴヤドーム

 オレ竜打線が巨人にリベンジした。2回に新人大島洋平外野手(24)のタイムリーで1点を先制すると3回にはブランコ、和田一浩外野手(37)の連続タイムリーでリードを広げた。4回に井端の犠飛で4点目を奪い、巨人先発ゴンザレスをKO。昨季0勝4敗だった天敵を2戦連続で攻略した。さらに2点差に詰め寄られた7回には和田が2点タイムリーを放って勝負を決めた。「みんなでつくったチャンスを返すのが僕らの仕事。巨人にはやられていたので早く1つやり返したかった」。3安打3打点の和田はお立ち台で喝采を浴びた。

 直接対決第1ラウンドの前夜は今季初の0封負け。試合後、落合監督は「もうちょっとぎらぎらしたものがあってもいいわな」とナインに注文をつけた。主力選手に向けられた言葉に発奮しないわけにはいかなかった。5回、巨人星野のボールが和田の顔付近を襲った。のけぞってよけると、いつも冷静な男が仁王立ちでにらみつけた。7回には同じく死球すれすれの投球を受けた森野が金刃を怒鳴った。闘志をむき出しに向かっていった結果が13安打8得点の猛攻となった。

 「若いのがよくあそこで打ったということ。必死こいてやりゃあいいんじゃない」。落合監督は打線のつなぎ役となった7番大島の先制打を含む、2安打の活躍に目を細めた。【鈴木忠平】

 [2010年4月29日9時16分

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